こんなものが出てきました。

これは、10年以上前に私がハマグリの内側に絵付けしたものです。
平安時代に流行った貝合わせ(または貝覆い)という、神経衰弱のような遊びです。
一対のハマグリの内側に同じ絵を描いて、片方を地貝と言って、場に内側をふせて12個で円をつくり並べ、その外側に残りの地貝を放射状に並べます(この数には年月があらわされていたようです)。もう片方はゲームに参加する人で分けて持っています。それを出貝といい、順番に円の中に自分の出貝をひとつずつ出していきます。外側のシマシマの模様で対の貝を探します。
ひっくり返して、同じ絵柄であれば自分の取り分になります。
これはすべて片手で行われます。ゲームの中にも作法があり、作法重視(しつけの一環?)の遊びだったようです。
嫁入り道具のひとつでもありました(貝桶のなかに片づけられます)。
おもしろそう〜と思って、好きなガラを内側に描いて、貝合わせセットを創ろうと試みたのですが・・・
これ、フルセットで350対いるんです(=_=)
何年かかってもいいから、少しずつためればいいや、と気軽にはじめたのですが、私の予定では1日1個描けば1年で揃うはずが、母がすっかり気に入って、いろんな人に見せまくるもんで、欲しがる人続出で描いてはあげ、描いてはあげ・・・
そのうち民芸品屋で売ろう、と私の知らないところで話が進み・・・(まあ、最終的には自分でもOKしたのですが

)
一時、お土産屋さんで一対¥800で売っていた事もありましたが、なにせ手描き

売れ行きは良かったけれど作成が間に合わず・・・
大変なのでやめてしまいました(T_T)
そして手元に残っていたのが、この2個だけ・・・
ああ、デザインの原案もいつか再開しようと思って、大切に残していたはず。
・・・どこにあるんだっけ・・・
捨ててはいないので、探せばあるでしょう・・・

いつ完成するのでしょうか・・・
しかも、今はこんなに大きなはまぐりを見かけません(長辺約10cm)。
以前はアメ横で買えたのに(T_T)
いまのところ、まったく再開の予定なしです^_^;
posted by Kaoru at 11:18|
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