2019年08月08日

能力は環境によって強化されることもある。

日本初のセラピードッグは
殺処分寸前の虐待されていた捨て犬でした。

たまたま
捨てられていた
母犬と子犬たち。

拾い主が気づいたとき、
母犬には足に傷がありました。

子犬たちは里親が見つかりましたが、
母犬だけが残りました。


放っておくこともできず、
自費で運営していた
セラピードッグの訓練センターへ連れ帰ることにします。

拾ったとき、
特にセラピードッグとして訓練するつもりもなかったと言います。
雑種の犬は、セラピードッグには向いていない、というのが当時の通説でした。


しかしある日

末期がんを患っているシベリアンハスキーの隣にずっと寄り添い、
シベリアンハスキーが動くと、母犬もピッタリ寄り添って一緒に動く様子を見て
「犬が犬を介護する」のを初めて見て感動したという拾い主は

この母犬をセラピードッグとして訓練することを決めます。


母犬は覚えが早く

他のセラピードッグとして訓練を受けていたどんな犬よりも早く
課題をクリアしていったのだそうです。

「寄り添う」姿勢、アイコンタクトの取り方は秀でており
自然にそれができた母犬。

才能を見いだされ、それが花ひらく瞬間でした。


ただし
ひとつだけ苦手なものがありました。

それは杖でした。


おそらく、棒状のもので殴られていたため、杖に怯えたのだろうと拾い主は想像します。


しかし、それも、
拾い主に「怖いものではない」と教えられ
ついには克服します。


厳しい基準を次々とクリアし、
セラピードッグとなった母犬は、

医療機関や福祉施設で活躍します。


人間には心を開かない人が
犬には笑顔を見せたり
犬をなでようと
必死に身体を動かそうとしたり

歩くことを諦めている人を
また「頑張ろう」という気にさせ、ついには歩かせてしまう。


犬のひたむきな姿勢が
人をそのような気にさせるのでしょう。


晩年、母犬は乳ガンを患いますが、
寝かせても寝かせても
出掛けようとする拾い主を追いかけるように
起き上がってくるのだそうです。



涙なしには
見れませんでした。



自分にとっての
「辛い体験」が
才能を鮮やかにすることがある。

能力は
見いだされて一気に開花することがある。

それは
「虐待」とセットで授けられていたのかもしれないし

虐待がなくても、もともとその能力はあったのかもしれない。


けれど

その体験を超えて
(もちろん、拾い主の支えもあったのだけれど)

心に寄り添う
能力を発揮した母犬。


教えられなくても
できていた、弱きものに寄り添う姿勢。

その資質を見抜いた拾い主に守られて
通説を超えて輝いた才能。


出逢ったふたつの魂。


たくさんの条件が奇跡を生んだようにも思えるけれど

それはすでに決まっていた運命のようにも思える。


私の目に眩しかったのは

母犬の寄り添う姿勢。

それが既に発揮されていたこと。

それに気づいた拾い主の目線。

ふたりで乗りこえていった絆。

訓練についていった信頼関係。

多くを癒し、元気と笑顔を与えた「才能」。


何より
虐待を超えてそれでも人を信じてくれたこと。




私も

落ち込んでる場合じゃない(笑)

ひねくれてる場合じゃない(笑)



いのちを全うしよう。


自分らしく。


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posted by Kaoru at 18:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする